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赤色巨星ベテルギウスの爆発で人類の運命は? 

 冬の宵、南の天空高くひときわ明るく輝く星座がオリオン座です。オリオンはギリシア神話に登場する巨人の狩人の名前で、赤く輝く超巨星のベテルギウスと白い光を放つリゲル、それにオリオンの帯部分の三つ星などから構成されています。このベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンが冬の夜空に巨大な“大三角形”を描き出します。

 ところで、このベテルギウス (Betelgeuse) が今すぐにでも大爆発し、地球を直撃するのではないかという物騒な話をご存じでしょうか。ベテルギウスと地球との距離は、最近の観測で640光年とされていますが、宇宙的なスケールでいえば比較的近い距離とのこと。
 この超巨星は直径が太陽の800倍、質量は20から30倍とされています。恒星は、質量が大きい星ほど明るく輝くので燃料の消費が早く寿命が短くなります。太陽の寿命は約100億年とされ、現在その半分程度が過ぎたところですが、ベテルギウスの寿命は1000万年程度と短く、すでに誕生後1000万年が経過し終末期にあることがわかっています。また、末期症状を示す大規模な脈動変光が世界中で観測され、いつ大爆発してもおかしくない状態にあります。
 巨大な恒星が一生を終えるときに起こすこのような大爆発は“超新星爆発”と呼ばれ、宇宙では珍しいことではありませんが、今回のベテルギウスの場合は、地球からの距離が近すぎることに問題があります。
 一説では、ベテルギウスが超新星爆発を起こすと大量のガンマ線が放出され、その影響で地球のオゾン層が破壊され有害な宇宙線が大量にふりそそぐため、人類を含む地球の生命の絶滅を招く可能性があるとされています。
 しかし、最近の研究では、超新星爆発によって放出されるガンマ線は、恒星の自転軸から角度にして2度の範囲に限られることがわかってきたため、NASAでハッブル宇宙望遠鏡でベテルギウスの自転方向の観測を行った結果、ベテルギウスの自転軸は地球から20度ずれており、ガンマ線バーストが直撃する心配は無いという見解が出されました。また、日本の専門家によると、超新星爆発で生物に有害な強いガンマ線が放出されるのは、星が回転していたり、質量が非常に大きい場合などに限られ、ベテルギウスではまず心配ないということです。

 ひとまず安心というところですが、超新星爆発の時には想像を絶する質量変動などによって自転軸自体が変化することが考えられることや、ガンマ線放出の指向性に関する理論も明確な根拠がないとする意見もあり、完全な安全宣言は出されていないようです。
 なお、ベテルギウスの超新星爆発は、2012年中にも起こり得るとされてきましたが、2013年の今現在、その兆候を示す観測結果は報告されていません。

 ベテルギウスの超新星爆発を地球で観測すると、まず、星全体が膨らみ始め、爆発から2時間後に全天で太陽の次に明るい恒星シリウスと並ぶ明るさになり、3時間後には半月の明るさ程度になります。この明るさが3か月ほど続くということです。オリオン座は冬の星座なので夏に爆発すると日中しか見られませんが、昼間でも十分に見える明るさになるそうです。

 もっとも、640光年先の爆発の話ですから、実際にはすでに大爆発しているのかもしれませんね。爆発後、ベテルギウスは中性子星かブラックホールになると考えられています。

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