FC2ブログ
04 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

株式会社 夢の友出版 公式ブログ

 

富士山の秀歌を味わおう! 

 世界文化遺産として登録されることになった富士山。その美しく威厳にみちた姿は、古今、多くの歌人たちによって歌われてきました。今日は、万葉の世に富士山を詠んだ歌を味わってみましょう。
 以下は、山部赤人の作になる富士を称える歌です。赤人は、奈良時代の初期から中期にかけて活動した宮廷歌人だったといわれています。特に、自然の叙景歌にすぐれ、清純で優雅な作風には定評があります。この赤人の作品は、時空を超えた富士山の永遠性を、巧みにかつ簡明に表現した秀歌です。

 山部宿禰(すくね)赤人、不尽山を望(みさ)くる歌一首
 天地の分れし時ゆ 神さびて高く貴き 駿河なる布士の高嶺を 天の原振り放け見れば 渡る日の影も隠らひ 照る月の光も見えず 白雲もい行きはばかり 時じくぞ雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 不尽の高嶺は (万葉集 巻三・三一七)
  反 歌
 田児の浦ゆ うち出でて見れば 真白にぞ 不尽の高嶺に 雪は降りける (万葉集 巻三・三一八)

(大意)
 天と地の分かれた時から、神々しくて高く貴い、駿河にある富士の高い峰を、大空はるかに遠く振り仰いで見ると、空を渡る太陽の光も隠れがちで、照る月の光も見えない、白雲も行きとどまり、時の区別もなく雪は降っている。長く語り伝え、言い継いでゆこう、この富士の高い峰の素晴らしさを。

 田児の浦を通って眺めの良い所へ出てみると、真っ白にまあ富士の高い峰に雪が降り積もっていることだ。

FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト



Category: 文学

Thread: 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など

Janre: 学問・文化・芸術

tb 0 : cm 0