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クラシック音楽の森(15)~ヴェルディ 

 ワーグナーと同じく今年生誕200年を迎えるヴェルディ(Giuseppe Verdi、1813~1901)は、19世紀を代表するイタリアのロマン派音楽の作曲家で、世界のオペラ王として名高い。代表作には『アイーダ』、『リゴレット』、『椿姫』、『オテロ』などの歌劇曲のほか、声楽曲の『レクイエム』などがある。

 ヴェルディは、1813年にイタリア北部のパルマ近郊にある寒村の貧しい家に生まれた。幼少のころは教会のオルガニストの指導を受け、10歳の頃にはミサのオルガン演奏を任されるほどになっていた。19歳頃には地元有力者のアントニオ・バレッツィの力で奨学金を得、ミラノに留学したが、年齢が高かったこともありミラノ音楽院への入学はかなわなかった。彼は、スカラ座のチェンバロ奏者に作曲を学んだが、当時のイタリアはフランスのグランド・オペラの影響下にあった。

 故郷に戻って音楽学校の教師となったヴェルディは、以前から思いを寄せていたバレッツィの長女マリゲリータと結婚した。彼は、ミラノで見聞きしたオペラの創作に全力を傾ける決意をし、1839年に家族とともにミラノに移り住んだ。しかし、この間、1838~39年にかけて娘と息子を失い、1840年には妻のマリゲリータが病死するという人生最大の不幸に見舞われた。そんな中、心の支えとなったのはソプラノ歌手ジュゼッピーナの励ましと思いやりの心であった。

 1842年、ヴェルディの第三作目『ナブコドノゾル』(ナブッコ)がスカラ座で初演されると、イタリア国内で大反響を呼び劇的な大成功を収めた。この劇中歌「行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って」は、イタリア統一運動のテーマ曲となり、ヴェルディは一躍国民的英雄となった。その後の彼の多忙ぶりは、この時期が「ガレー船の時代」(苦役の時代)と呼ばれていることからも知ることができる。シェイクスピアの原作をもとにした歌劇『マクベス』(1847)やシラーの戯曲をオペラ化した『群盗』(1847)などがこの時期に発表されている。ヴェルディは、ジュゼッピーナと再婚を果たし国会議員としても迎えられたのである。

 ヴェルディ円熟期の曲としては、愛する娘を奪われた父の悲劇の物語である歌劇『リゴレット』(1851)、オペラ史上の大傑作とされる女の悲劇の物語である歌劇『椿姫』(1853)、シラーの戯曲による大作『ドン・カルロ』(1867)などがある。

 その後、スエズ運河開通記念に建設されたカイロ劇場のこけら落としのために委嘱され作曲した歌劇『アイーダ』(1871)は、それまでの活動を集大成したものとなり大成功を収めた。1887年に、シェイクスピア悲劇をオペラ化した歌劇『オテロ』(1887)を発表するに及んで、彼の劇と音楽の融合という楽曲スタイルが完成を見た。
 1901年永眠、亡骸は「芸術家の憩いの家」に埋葬された。

 愛国心と情熱にあふれたヴェルディの創作活動は、イタリア魂の最高の表現と高く評価され、折からの国家復興運動(リソルジメント)の高まりと相まって、約半世紀にわたってイタリア・オペラを支配することとなった。その名声はヨーロッパから世界に広がり、「オペラ王」として不動の地位を築いた。

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Category: 音楽・クラシック

Thread: クラシック

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