FC2ブログ
11 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 01

株式会社 夢の友出版 公式ブログ

 

ヤマハの発売予定スピーカーNS‐5000を試聴して 

IMAG0050_convert_20150928112340.jpg IMAG0058_convert_20150928112424.jpg
試聴会に登場したNS-5000 (右は断面)

 ヤマハは先日、新型スピーカー「NS-5000」の発売(予定)を発表した。ヤマハと言えば、往年のオーディオファンには伝説ともいえる名器NS-1000M を思い出す方も多いだろう。ヤマハは、1970年代からのオーディオ黄金期に数多くの先進的オーディオ製品を世に送り出し、特に、スピーカーでは、硬質で伝搬速度が高速なベリリウムの加工技術を開発し、逸早くスピーカーに採用、製品化に成功した。その中でもNS-1000Mの技術力と自然でメリハリの利いた音質は高く評価され、日本の多くの放送局などでモニタースピーカーとして採用され、世界的にも評判となった。

 今回発表されたNS‐5000は、その流れを継承しつつも、デジタル化するオーディオ界の中でNS(ナチュラルサウンド=自然な音)のコンセプトをさらに深化させた、ヤマハ最上位のスピーカーシステムと位置付けられる。

 ちなみに、NS‐5000の振動版には、世界一の強度と理想的な弾性率をもつ日本生まれの化学繊維ザイロン(Zylon)100%のベース素材に、ヤマハ独自のモネル合金蒸着コーティングした新開発振動版を、3ウェイスピーカーのすべてに採用。これによって、周波数特性を平坦にし、音色と音速も全帯域にわたって統一し、聴き心地の良さと厳密な音の再現力を高度に達成した、としている。(ヤマハが発表したリリース文から抜粋)

 先日の東京インターナショナルオーディオショーでNS‐5000の視聴会に参加したが、音色、各帯域のバランス、スケール感のすべてにおいて、新しい音の世界を体験させてくれた。言ってみれば70年代に味わった感動をさらに新次元で体験させてくれた気がする。特に、低域から超高域まで、音の奥行と広がりが半端ではない。輪郭のはっきりした女性ボーカルの生々しさやフルオーケストラの大迫力と繊細な表現が共存する様には驚嘆した。ヤマハファンとして発売日が待ち遠しい限りだ。

 筆者は、30年以上も前にヤマハスピーカーNS-1000との出会いで感動を受け、その後発表されスケール感を増したNS‐2000を購入し、現在も愛器としてあらゆるジャンルの音楽を楽しんでいる。そんなこともあって、今回のNS‐5000の発売には非常に注目しているが、このフラグシップモデルの成否は、ヤマハのオーディオ界への復帰が本物になるかどうかの重要な試金石になるかもしれない。

[主な仕様]3ウェイ・ブックシェルフ、バスレフ型、再生周波数23Hz~40kHz、許容入力200W、インピーダンス6Ω、出力音圧レベル88dB/m/2.83V、クロスオーバー周波数750Hz/4.5kHz、振動版Zylon、サイズ395W×690H×422Dmm、重量35kg、予定販売価格750,000円(税抜・1本)、発売予定時期2016年7月


FC2 Blog Ranking

スポンサーサイト

Category: オーディオ

tb 0 : cm 0   

オーディオ界をゆるがす「ハイレゾ」とは? 

 今、オーディオの世界では「ハイレゾ」に注目か集まっている。すでにご承知の方も多いと思うが、「ハイレゾ」とはハイレゾリューション(High Resolution)の略で、高解像度という意味。「ハイレゾ」は、従来のCDスペックを大きく超える情報量を持ち、高い解像度をもった音源で、最大でCDの6倍程度の情報量を持つ。そのため音質的には、微細でかすかな音をとらえ、音の奥行や広がりが大幅に増し、より生の音に近い高音質で再生できる。

 ところで、「ハイレゾ」と呼ばれるための条件とはどういうものだろう。もともと「ハイレゾ」は規格ではないため明確には定義されてはいなかったが、2014年3月に電子情報技術産業協会(JEITA)が、「ハイレゾ」はCDスペック(サンプリング周波数44.1 kHz/48kHz、量子化ビット数16bit)を超えるデジタルオーディオであることと定義した。
また、日本オーディオ協会は2014年6月にハード面から次のように「ハイレゾ」を定義づけている。
「ハイレゾ」対応のデジタル機器とは、
① ファイル再生~サンプリング周波数96kHz、量子化ビット数24bit以上のファイル形式FLAC/WAVを再生できること。
② 信号処理~同様に96kHz/24bit以上の信号処理ができること。
③ DAC(デジタル/アナログ変換)~同様に96kHz/24bit以上の変換が可能なこと。他
④ アナログ機器のスピーカーやヘッドホンについては、40kHz以上の高域再生ができる性能を有すること。
以上のように定義している。

 上記は、従来のPCM方式の規格についての定義だが、これとは全く別の方式であるDSD(Direct Stream Digital)方式も「ハイレゾ」に含まれるとされている。
 DSD方式は、SACD(スーパーオーディオCD)に採用されている高音質のフォーマットで、サンプリング周波数2.8224MHz/5.6448MHz、波形の変化を1bitの連続したデータで記録したもの。よりアナログ波形に近い高音質での再生が可能で、理論上100kHzまでの高域、ダイナミックレンジで120dbまでの性能が可能とされている。

FC2 Blog Ranking


Category: オーディオ

tb 0 : cm 0   

オーディオアンプのNFB効果とは? 

 NFB(Negative FeedBack)は負帰還と呼ばれ、アンプの出力分を逆位相で入力側に戻して元の入力信号に加算(合成)することにより、増幅時に発生する歪などアンプの特性を改善するための重要な手法です。
 出力の戻し方は、出力の電圧成分と入力信号を直列に加算する方法(電圧帰還直列入力型)が取られます。この方法は、アンプの見かけ上の内部抵抗を低下させ、入力抵抗を大きくできるというオーディオアンプとして好都合なものとなります。
 負帰還には次のような大きなメリットがあります。
① 増幅度が安定する。
② 広い帯域で周波数特性が平坦にできる。
③ SN比を大きくできる。(残留雑音を低下させる。)
④ 歪率を低下させる。
 このようなことから、現代のほとんどのオーディオアンプではこのNFBを採用しています。

 一方、デメリットとしては、次のような点が挙げられます。
① 回路の増幅率が下がる。
② 帰還量を大きくすると高域・低域部分で発信する危険性がある。

 デメリットの①は、アンプの利得を大きくすることが比較的容易にできるため、大きな問題はありません。また、②の発信についても一定の余裕度を確保するように設計すればよいわけです。特に、アンプを自作する場合などは注意が必要です。

 なお、出力信号の一部を入力に戻し、入力信号と同位相で加算するものを正帰還(PFB, Positive FeedBack)と呼んでいます。マイクの音をアンプで増幅し、スピーカーから出力する際に起こるハウリングなどがその例で、これはスピーカーから出力された音の一部がマイクに戻るという正帰還によって生じる発振現象です。

FC2 Blog Ranking

Category: オーディオ

Thread: オーディオ

Janre: 趣味・実用

tb 0 : cm 0   

オーディオアンプのA級とAB級~音色の違いは? 

 音の違いは、増幅方式による仕組みの違いがわかれば、何となく理解できるのではないでしょうか。
 A級動作では、音の波形である正弦波カーブの上下(±)部分の全体をそのまま増幅するため、常に一定の電流を流しておく必要があり、発熱も大きく消費電力・出力効率とも悪くなります。
 一方B級動作では、正弦波の上部と下部の増幅を別々の回路に受け持たせ出力段で合成させます(プッシュプル方式)。このため、入力が無信号時は電流がゼロとなり消費電力・出力効率ともに有利になります。特に、大出力を必要とする場合はこの方式になります。ただし、波形合成時などに発生する歪が大きな弱点となります。
 AB級動作は、この二つの方式のメリットを生かした折衷案です。この方式では、入力が無信号のときにも電流を少し流しておき、入力が小さい信号のうちはA級動作、大きくなると準B級動作で作動させることによって、高能率・低歪率の両方を実現させようというものです。AB級は、現在のオーディオアンプの主流となっています。
 ところで、そのA級とAB級の音の違いはどうでしようか?
 一般にA級は暖かく柔らかで繊細な音色、AB級はクールで力強い音色となる傾向があります。例えば、室内楽やボーカルなどの微細な表現や艶のある音色を好む場合はA級アンプ、大編成のオーケストラやビッグバンドなど量感や力強さを好む場合はAB級、といった選択になります。なお、出力面では、一般家庭のリビングなどで楽しむ場合はA級(20~30W)でも全く問題ないといえます。
 長い伝統を持つオーディオメーカーのラックスマンでは、A級とAB級両方のアンプを同価格帯にラインナップして、純A級とAB級との音色の違いをユーザーに選択してもらうようにしています。どの機種を選ぶかは、使用するスピーカーと好みの音楽ジャンルによっても異なります。購入する場合は、充分に試聴して、自分の好みに本当に合ったアンプを選択したいものです。また、ジャンルにこだわらず、幅広く音楽を楽しみたい場合はAB級アンプがお薦めです。

FC2 Blog Ranking

Category: オーディオ

Thread: オーディオ

Janre: 趣味・実用

tb 0 : cm 0   

アナログレコードの魅力を味わう~カートリッジの基礎知識 

 オーディオがじわじわとブームになっている。現在の主流はCDによるデジタル方式だが、最近では、より自然な音質で再生できるとして、多くの音楽ファンに昔ながらのレコードが見直されている。1970~80年代の名盤といわれるレコードは高値で取引され、音源をリマスターした新しいレコード盤の発売も相次いでいる。それに伴って、アナログプレーヤーなどの周辺機器も、普及機からハイエンド機まで多種多様な品揃えが整ってきた。
 今回は、そんなレコード再生の最初の入口である、カートリッジについてまとめてみた。

◆カートリッジの種類と仕組み
 カートリッジは、正式にはフォノカートリッジというが、レコードの音溝に刻まれた物理的信号を針先でトレースし電気信号に変換するもの。この段階で正確に信号をピックアップできないと、それ以降のアンプやスピーカーがどんなに優れたものでも、絶対に高音質再生はできない。
 先端の針先(スタイラスチップ)が装着されたカンチレバーの振動を、コイルとマグネットによって電気信号に変える構造で、いわば発電機だ。カートリッジは、発電方式によっていくつかの種類があるが、主流はMM型とMC型の二つだ。

① MM型(ムービング・マグネット)
 固定されたコイルがつくる磁界の中で、カンチレバーの根元に取り付けられたマグネットが振動することによって発電するもの。主な特徴は以下のとおり。
・振動素子のマグネットが小さくコイルの巻き数を多くしているため、5mV程度の実用的な出力を得られる。
・振動系が動きやすく、比較的軽い針圧で安定的に動作する。
・構造上、摩耗した針の交換が簡単にできるほか、古くなったゴム製のダンパーも新品に置き換えることができる。

② MC型(ムービング・コイル)
 固定されたマグネットの磁界の中を、カンチレバーの根元に取り付けられたコイルが振動することによって発電するもの。主な特徴は、以下のとおり。
・カンチレバーに取り付けられた軽いコイルが、磁気回路内で振動することによって発電する構造のため、MM型に比べると出力が小さく、0.3~0.5mV程度である。
・出力(信号電圧)が小さいため、高性能のヘッドアンプや昇圧トランスで電圧を上げる必要がある。
・反面、コイルの巻き数が少ないためインピーダンスが低く、電流はMM型より大きくなる。そのため歯切れの良いメリハリのある音を得られやすい。
・構造上、針の交換が難しいため、定価の6掛け程度で新品と交換することになる。

 音質を重視する場合は、MC型を選ぶマニアも多いが、SN比の問題など使いこなしが難しい面もあるので、予算と好みの音楽ジャンルなどを勘案して選ぶようにしたい。

FC2 Blog Ranking


Category: オーディオ

Thread: オーディオ

Janre: 趣味・実用

tb 0 : cm 0