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「観天望気」は天気予報を補完する? 

 観天望気(かんてんぼうき)とは、古来より体験的に伝えられている天気に関することわざのようなものです。太陽や月、雲などの状態や動物の動きなどから、海や山での天候の変化や局地的な気象現象を予見するものです。現在でも海上の天候予測などでは、天気予報を補完するものとして参考にされる場合もあるようです。覚えておくと、登山などで身を守ってくれることがあるかも知れません。主な「観天望気」とその意味をあげてみます。

・「朝雷に川渡りするな」 朝のうちの雷は前線に伴うものが多く、集中豪雨のおそれもある。登山などでは、帰路の河川の増水を考慮することが必要。
・「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」 低気圧が接近中の場合、高気圧が東にあれば朝焼けすると雨になり、高気圧が西から接近中なら夕焼けで晴れになる。実際にはこのとおりにならない場合も多いので要注意。
・「蟻が穴を塞ぐと雨」 動物は環境の変化に敏感で、低気圧が近づくと湿度が上がるため蟻は穴を塞ぎ雨に備える。
・「遠くの音が近くに聞こえると雨」 晴れた日には音が上方に拡散するが、雨模様で雲が立ち込めた日には、水平方向に音がよく伝わる。
・「雷三日」 夏の夕方の雷は、高気圧の中心にいる証拠で、雷が2~3日続く可能性がある。
・「太陽や月が暈(かさ)をかぶると雨」 暈は低気圧の一番前面にできる巻層雲の氷の結晶で屈折されてできるため雨になる。
・「入道雲が出ると天気が続く」 入道雲がでると高気圧の中心にいるため日照りが続き、雷にも注意が必要。
・「星がきらめけば翌日は風」 下層大気が安定していて地上の風が弱く、かつ上層風が強い夜は星がきらめく。翌日、太陽が照って下層大気の安定が崩れれば、地上では強風となる。
・「山に笠雲がかかると雨」 低気圧が接近して湿度が高くなると、山頂の風下側に雲が現れ雨となる。
・「山に鉢巻雲がかかれば晴れ」 鉢巻雲とは笠雲が低い場合をいい、笠雲がかかる場合よりも湿度が低いので、晴れることが多い。

 なお、このような観天望気は数多ありますので、興味のある方は調べてみるとおもしろいかも知れませんね。

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「気象予報士試験」問題に挑戦(7)~地球温暖化について 

 今回は、一般知識の地球温暖化に関する問題です。

問題 地球大気の温暖化に関する次の①~⑤の記述のうち、気象学的にみて誤っているものを一つ選べ。

① 雲は、日射を反射して地球が吸収する太陽放射を減らすので、大気の寒冷化に寄与する。一方、雲は、宇宙空間へ放出される赤外放射を減らすので、温暖化に寄与する。この相反する作用は、雲の種類によって異なっており、例えば、上層の巻雲は下層雲に比べ温暖化の作用が大きい。

② 温暖化によって海氷の面積が少なくなると、海氷による日射の反射が減り、地球は一層多くの太陽放射を吸収するので、温暖化を更に促進する。

③ 温室効果等による温暖化により、大気に含むことのできる水蒸気量は増加するので、降水量も増加するが、地域によって乾燥化するところもある。

④ 大気中に含まれる微量気体である二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロン、オゾン等は赤外線を吸収し、温室効果を持つ。しかし、水蒸気は赤外線を吸収しないので、大気中の水蒸気の増加により温暖化が促進されることはない。

⑤ 大気には、内在的な不安定があり、10年以上の長い時間スケールでも不規則な変動が起こっており、その変動の幅は非常に大きい。従って、二酸化炭素等の温室効果気体やその他の要因による温暖化の影響を観測データから確認するには十分な注意が必要である。

解答 ①○  ②○  ③○  ④×  ⑤○
解説 水蒸気も赤外線を吸収するので温暖化を促進する気体ですが、他の温室効果気体とは異なって人為的に増加するものではありません。従って、④は間違いということになります。

 (『気象予報士学科試験』ナツメ社刊から抜粋)

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「気象予報士試験」問題に挑戦(6)~異常気象と気候変動 

 今回はちょっと難しいかも知れませんが、挑戦してみよう。

問題 異常気象と気候変動に関する①~⑤の記述のうち、正しいものを一つ選べ。

① 中緯度の偏西風の流れは、主に偏西風がほぼ緯度圏に沿って流れる東西流型、偏西風が南北に蛇行する南北流型、それよりさらに蛇行が強くなり偏西風が阻止されるようになるブロッキング型の3つに分けられる。

② エルニーニョ発生時には、太平洋の熱帯海域の一部で海面水温が高くなり、その地域の大気は海面から暖められる。また、海面からの盛んな蒸発によって対流活動が活発になり大気全体が暖められるので、その地域の天候に大きな影響を与える。しかし、その影響は熱帯域に限られ中高緯度に現れることはない。

③ 大規模な火山の噴火に起因する成層圏エーロゾルは太陽光を散乱するので、地表面が受け取る太陽放射エネルギーは減少する。しかし、成層圏エーロゾルはすぐに落下するので、この影響が1ヵ月以上続くことはない。

④ 19世紀末から1940年頃までは、北半球の地表面気温は変動を繰り返しながら下降し、その後上昇傾向に代わり1970年頃から再び下降している。

⑤ 地球の公転軌道や自転軸の傾き等の変化に伴って地球が受け取る太陽放射エネルギー量が変化し、気候の変化を引き起こすことがある。

解答 ①× ②× ③× ④× ⑤○

解説 
①中緯度の偏西風の流れは、ほぼ東西に流れるものを東西流型という。
②エルニーニョ現象は、日本での暖冬、長梅雨、冷夏、東南アジアなどでの旱魃をもたらすことがある。エルニーニョのような関連地域以外の地域に影響を及ぼす場合、これをテレコネクション=遠隔結合という。
③火山噴火などで吹き上げられたエーロゾルのうち、火山灰などの大きな粒子は数ヵ月で地上に落下するが、硫酸エーロゾルなど成層圏エーロゾルと呼ばれる液体微粒子は2年以上も成層圏に滞留して太陽光を反射・散乱するため、地上に到達する太陽放射エネルギーは減少する。これを日傘効果といい、気候に大きな影響を与える。
④近年の地球温暖化は1970年以降から問題化し、その後も温暖化傾向が続いていると考えられている。

 (『気象予報士学科試験』ナツメ社刊から抜粋)

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「気象予報士試験」問題に挑戦(5)~台風② 

台風の発生が相次いでいますが、今回は台風の強さと大きさに関する問題です。

問題
台風に関する事項について述べた次の文章(a)~(d)の下線の部の正誤について、下記の①~⑤の中から正しいものを一つ選べ。
(a)台風が接近するとき、台風の予想進路の右側に位置し風の吹いてくる方向に開いている港湾は、高潮災害に対する警戒が特に必要である。
(b)台風の強さは中心気圧の値で区分し、もっとも強い台風を「猛烈な台風」という。
(c)台風は眼の周辺とその外側を取り巻くように発達した雨雲を伴っており、強風や大雨に対する警戒が必要であるが、前線が停滞しているところへ台風が接近すると、前線付近の雨が強化されることがあるので、そのような地域でも大雨による災害の発生に対する警戒が必要である。
(d)台風の大きさは平均風速15m/s以上の領域(強風域)の半径の大きさで区分し、強風域の半径800km以上の台風を「超大型の台風」という。

① (a)のみが誤り
② (b)のみが誤り
③ (c)のみが誤り
④ (d)のみが誤り
⑤ すべてただしい

解答 ②
解説
(a)○
(b)×  台風の強さは、台風域内の最大風速(10分間の平均風速の最大)によって区分されている。
(c)○
(d)○

参考 
[台風の強さ~最大風速]
  強い=33~43m/s 非常に強い=44~53m/s 猛烈な=54m/s以上
[台風の大きさ~15m/s以上の強風域の半径]
  大型=500~800㎞  超大型=800㎞以上

(『気象予報士学科試験』ナツメ社刊から抜粋)

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「気象予報士試験」問題に挑戦(4)~台風 

荒れた東尋坊

8月になりました。台風の季節到来です。今回は、台風に関する問題に挑戦してみましょう。

問題 台風が日本に近づいてくるときの留意事項として次の①~⑤の記述のうち、誤っているものを一つ選べ。
① 海面水温が28℃以上の領域が日本に近いときは、台風が発達しながら近づいてくることがある。
② 衛星やレーダーで眼が見えている場合、眼の周辺で風が非常に強い。ある地点を眼が通過する時、強かった風がいったん弱まるが、その後逆向きの強い風が吹き始める。
③ 台風による強い風が山岳に吹き付けると、風上側では強風が吹く。風下側では風は弱く、高温乾燥となる。
④ 台風に伴う風が前線に向かって吹く地域では大雨となる。前線が明瞭に認められなくても、メソスケールの不連続線が存在していれば、その不連続線付近を中心に大雨となりやすい。
⑤ 気圧の下がりによる吸い上げ効果で、海水面では10hPaあたりの10cm上昇する。また、風上側に向いた海岸や特に外海に開いた形の湾では、強風による吹き寄せのために海面が上昇する。

解答 ①○ ②○ ③× ④○ ⑤○
③の解説 台風による強い風が山岳に吹きあたると、風上側で強い風が吹くだけでなく、風下側でも風は強くなります。強い風が山岳を吹き上がり、吹き下りてフェーン現象を起こすと高温乾燥になります。
④のメソスケールとは、気象現象を水平規模によって分類したもの。一般的に用いられるのがオーランスキーの分類法で、水平スケールが2000km以上をマクロスケール、2~2000kmをメソスケール、0.002km~2kmをマイクロスケールとしています。
(『気象予報士学科試験』ナツメ社刊から抜粋)
(写真はイメージです。)
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